INTERVIEW WITH ALESSIA RIGHI AMANTE FROM GUIDI

GUIDIのALESSIS RIGHI AMANTEが語る、エコな製法。

このリサイクルプロジェクトは、どのように始まったのでしょうか? GUIDIが地球環境を守ることの大切さに気付くことになったきっかけを教えてください。過去の過程で何か失敗はありましたか?

時代と地球の変化についてよく考え、エネルギー節約とファッション業界におけるビジネス倫理を推進するためにどんなプロジェクトができるか話し合い、地球に貢献することに決めました。今からでも変化を起こすことは可能です。私たちは地球を守るために自分の役割を果たしたいと思っています。こういった取り組みは初めてなので、過去の失敗は特にありません。

新素材を開発するのに、どのくらいの期間を要しましたか?

素材は私たちが開発したものではなく、イタリアのAquafil社が開発したナイロンを使っています。この素材のおかげで2017年にグローバル・リサイクルド・スタンダード(GRS)認証を取得することができました。靴は通常の生産過程で出るレザーの端切れで作られています。

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サステナブル素材のリサーチはどのように行いましたか? 最終的にAquafil社にコンタクトしたのは何故でしょうか?

サステナブル素材を扱う優良企業を探していたところ、三年前から一緒に仕事をしているイタリアの繊維メーカーLimonta社を通じてAquafil社に連絡を取りました。Aquafilのナイロンが他の生地と違うのは、単純にその品質の高さです。これは私たちが非常に重視する点です。

「GUIDIといえばレザー」と思っている人は多いです。通常のレザーとリサイクルレザーの大きな違いと、スタッズを多用したパッチワークデザインを採用した理由を教えてください。

レザーはそれ自体がサステナブルな素材というわけではありませんが、その寿命を最大限に延ばすために、靴の生産工程で発生する端切れを繋ぎ合わせた100%アップサイクルのアッパーを開発しました。

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リサイクルレザーの革処理について教えてください。

製造後、タイコによる染色を行います。コレクションの特徴であるユニークなルックスは、この染色方法によるものです。またソールには、90%の天然成分と再生ゴムを使用したVibram N-OILを採用しました。着色には、植物やバイオ農業の副産物から得られた天然顔料を使用しています。

革の端切れについて、もう少し詳しく教えてください。異なる種類の革を混ぜて使っているのでしょうか? それとも何かの理由で特定の種類の革を選んでいるのでしょうか?

革の端切れのパッチワークには同じ種類の革を使っています。理由は、革の種類ごとに質感が異なるからです。また、革の種類によって染料の吸収の仕方が異なるため、色の均一性を保つためには一種類の革だけを使う必要がありました。

革はサステナブルな素材ではありませんが、その一方で、革製品は長く使用することができます。また、革製品は経年変化を楽しむこともできます。これについてはどう思われますか?

私たちは生産工程や製品の品質に強いこだわりを持っています。サステナビリティの観点から見ても、GUIDIの製品は高い品質で作られていますから、丈夫で長持ちします。また、GUIDIでは本来ならば廃棄されてしまう動物由来のレザーを使用しています。

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エコニールについて教えてください。

エコニールは、先に紹介したAquafil社が考案した再生ナイロンです。これを使えば、新たな資源を使わずに糸を作ることができます。また、バッグの中わたには、植物性の天然繊維であるカポックを使用しています。

このバッグシリーズは、小さなポーチが取り外せる仕様など、とても機能的なものが豊富に揃っています。これらのデザインについて詳しく教えてください。

今回のカプセルコレクションは、非常に実用的です。ショルダーバッグ、クロスボディバッグ、バックパックには取り外しが可能な仕切りがついています。軽量で直線的なデザインで、かつ使い心地の良い、デイリーユースに最適なアイテムです。また、今回初めて、レザーのハンドルにGUIDIのロゴがエンボス加工されていて、ファンキーなアイテムに洗練された印象を与えています。

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すべてのアイテムが黒と白のカラーで統一されていますが、今後はカラーバリエーションを増やしていく予定はありますか? それとも、新素材を使って別のカラーを生産するのは難しいのでしょうか?

黒と白は、長年にわたってGUIDIのブランドイメージを表す色として使われてきました。とはいえ、コレクションを見ていただければ分かるように、毎シーズン、私たちは様々な染色技術を試し、いろんな色を試しています。今後も楽しみにしていてください!

なぜ黒と白がGUIDIのアイコンカラーとなったのでしょうか? 背景に何か特別な理由や哲学があるのでしょうか?

GUIDIに限らず、一般的に黒と白の二色は、特にブーツやスニーカーでは最もよく売れる色です。また、当初、私たちのクライアントはコンセプチュアルでミニマルな世界観を求めていました。時を経て、黒と白はそのカラーコード(黒=BLKT、白=CO00T)とともにブランドを象徴するものとなりました。

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現在、サステナブルな生産に関して、他に何かGUIDIが取り組んでいることはありますか?

製品そのものではなく、生産の観点から、生産サイクルをより持続可能なものにするためのシステムを模索しています。

GUIDIが尊敬し、そのサステナビリティの哲学に従っている人や会社はありますでしょうか?

サステナビリティの分野で私たちが尊敬している人や会社はたくさんあります。例えば、以前、イタリア中部の丘陵地帯を旅したときに、たまたま訪れた小さなバイオダイナミックワインの生産者もそうです。ワインの名前は「ORSI, Vineto San Vito(オルシ・ヴィニェート・サン・ヴィート)」です。ORSIの地主であり、自然派ワインの生産者であるフェデリコの哲学と、私たちの仕事のやり方には、多くの共通点がありましたね。

パッケージやタグなどに関するサステナビリティの取り組みがあればお聞かせください。

より環境にやさしいパッケージの開発にも取り組んでいますが、すぐに実現するものではないかもしれません。例えば、先ほど述べた生産工程に関する取り組みなど、他の優先事項があるからです。

新素材は、今後のコラボレーション・プロジェクトにも使われるのでしょうか?

もちろんです。市場に出回っている新しい素材や生地を常に研究していますし、面白いコラボレーションや生産方法も模索しています。近い将来、実現していけると思います。

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